2011年2月17日木曜日

K-POPについて | 朝礼での話 | tanaka



K-POPについて

最近、少女時代や東方神起、BoAなどを排出しているSMエンターテイメントの社長のインタビューを通して知ったのですが、韓国の音楽市場規模というのは日本の30分の1程度だそうです。そのため、分業体制が取れずマネージメントからレコーディング、パッケージまで全行程を一手に行っているそうです。

権利関係が集中するので、効率よくビジネスを展開できるというメリットもありますが、一方で一つ失敗すると全部がダメになってしまうというリスクもあります。そのため、常にヒットを飛ばし続ける必要があるので、数年後の会社を支えてくれるアーティストの開発に相当力を注ぐのだそうです。

実際に収益の内訳は6割が音楽部門、4割がCM,TVの出演料、コンサート収益になっています。CD不況は韓国も同様で、いつCDがなくなってもデジタルで補えるようにスタッフを構成しているそうですが、とはいえ、音楽部門が伸び悩んでいるといって別部門に力を入れていくといのは間違っていると社長は考えています。

それはなぜかというと、『歌手というのは歌の中でこそ一番輝くものだから』と語っています。

このインタビューから私が思ったのは、そういうブレない大前提があるからこそ振回されずに自ら変化していけるんだなと感じました。

また、開発に注力しているということですが、音楽ビジネスにおいてもコンセプト作りがやはり重要でトレンドに流されては商品作りは出来ないし、大体こういうものを作っておけば大丈夫だろうというのもビジネスとして非常に危険だと言っています。


それを次のように例えています。
「根っこがある木と、ただそこに植えただけの木とは、見ただけでは一緒ですがばれるときはあっという間にばれてしまいます。ばれなければ運がいいということですが、運任せではビジネスはできませんよ。」

いま私たちは企画の段階でかなり苦しんでいますが、先生が何度も仰っている通りやはりそれがビジネスだからです。デザイナーやコーダーなどクリエイターである前に、ビジネスパーソンでなければいけないと思うので、この訓練を通じて自分の作りたいものや、やりたいことをビジネスとして捉えられるようになっていきたいです。



参考情報:
・『クローズアップ現代』韓国アイドル旋風の舞台裏 (2010年11月16日(火)放送)
・GQJAPAN 3月号(P32~39)

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